剣道の間合いの取り方がうまい人、へたな人の3つの違い

剣道の間合いの取り方がうまい人、へたな人の3つの違い 技術

どうも間合いの取り方が分からない、どうやって間合いを詰めていったらいいかわからなくなっきた……

他にも、身長差があって自分とは間合いが明らかに違うだろうと思える相手や、よく動く相手との間合いの取り方が難しいとか、逆に相手が動かなすぎてペースを乱されてしまって間合いも取れない間合いを詰めると下がられるなど、間合いの悩みや課題を抱えている人は多いもの。

そうした間合いの悩みを解消してうまく間合いを取れる、詰められるようなると試合運びが有利になるわけですが、そのためにはやはり稽古・練習や試合を数多くこなす必要はあります。

とはいえ、やみくもに場数を増やしても効率が悪いのも事実。そこで、場数を踏まなくてもショートカットできるような方法はありませんが、時間のない社会人の方や早く上達したい、うまくなりたいと思う人のために回り道せずに間合いをうまく取れるようになる方法をお伝えします。

そのための方法として次の3つがあります。これは、できる人が何をやっているか? 八段の先生の教えなどを元にまとめたものです。

  1. 自分の間合い、相手の間合いを把握できているか?
  2. 相手にできるだけ間合いを知られないようにしているか?
  3. 自分の間合いが遠くなるようにしているか?

こうしたポイントをもとに自分ならどうするか? を考えると遠回りしなくてすむでしょう。詳しく見ていきます。

自分の間合い、相手の間合いを把握できているか?

初心者で自分の間合いがよく分かっていない、リバ剣で感覚が戻らないという場合には、まずは自分の間合いを把握するところからですが、多くの人は普段の稽古や試合で自分の間合いをつかめていると思いますので、たいていの場合は自分の間合いを知るということについては問題ないと思います。

ですから相手の間合いをどう捉えるか? がここでは重要になるとは思いますが、実はまだはっきりと分かっていないという方もいると思いますので、まずは自分の間合いについてです。

自分の間合いを知る

自分の間合いが分かっていないという場合にはこちらの間合いの基本の後半にありますように、自分の間合いを把握するための稽古・練習をしてみてください。

初心者は、相手とのかけ引きも覚えられるという理由から、できるだけ遠間から稽古していくのがいいという指導者もいますので、そのときに自分の間合いというものを試行錯誤しながら感覚として見つけていきましょう。後で詳しくお伝えしますが、構えをヒントにすることもできます。また、自分の身長や脚力なども影響してきます。

なお、稽古・練習のときに、ただ単に打っているだけでは竹刀振り運動になってしまいますので、そのときの自分の課題に意識を向けることが重要です。

相手の間合いを知る

では、相手との間合いはどうでしょうか?

相手の間合いとなるとあいまいでよく分からないということがあるようです。一度も対戦したことのない相手の場合、その人の試合を見ておいて事前にどんな間合いを得意としているのかある程度でもいいので知ることは大切です。

実際、全日本剣道選手権大会にて2度の連覇を含め、計6回もの優勝をされている宮崎正裕先生も「宮崎正裕の剣道」という書籍のなかで、試合をする相手の研究をとてもよくするとおっしゃっています。ただ、考えすぎるのもよくないともありますので、注意が必要でしょう。

相手にできるだけ間合いを知られないようにする

そして、自分自身の間合いの取り方、詰め方はもちろんですが、相手が自分の間合いを把握できなくする、相手を惑わすことも大切です。

そこで重要なのが、相手にできるだけ間合いを知られないようにするためにはどうするか? ということです。

剣道の試合で見られる構えは中段の構えが最も多いでしょう。次に上段の構え方が少しいて、二刀の方がたまにいるというのが一般的かと思います。

そこで、中段の構えに関して話を進めます。

間合いを取るうえで、中段の構えで注意すべきこと

中段の構えでの間合いの注意点
中段の構えで間合いを取るときの注意点

中段の構えの場合、構え方によって竹刀との距離が相手から推測されてしまい、相手が有利になってしまいますので注意が必要です。構えたときの竹刀の高さが影響してくるからです。

車に乗る方は、トラックなどが荷台からはみ出した長い金属棒や木材を運んでいることを見かけることがあると思います。そのとき、赤い旗のようなものがつけられていることがあるかと思います。これは、一定の長さを超える場合、法律で赤い旗をつけなければならないと決められているからですね。そうしないと、距離感がつかめにくくて、追突の危険があるからです。

でも、剣道の場合には逆に相手に距離を測られにくくするのがいいわけですから、相手からは先革の一点だけがが見えるような高さにするのがベストです。

竹刀が低いと竹刀の長さが分かってしまい、相手が距離感をよりつかみやすくなります。間合いも知られてしまうでしょう。反対に、竹刀が高いと小手が空いてしまう上に、相手に距離感をつかまれやすくなります。

ただ、相手からどう見えるか? という話ですので、この感覚を身につけるには、普段からできるだけいろんな相手と稽古・練習していくしかないでしょう。

自分の間合いが遠くなるようにしているか?

こちらの構えの基本の後半でも書かれているように、間合いというのはどんどん遠くしてくのが理想です。

剣道で重要な一足一刀の間合いは、剣道を始めた頃は近いのが普通です。それをできるだけ、遠くにできるように心がけることが大切だということですね。そうすれば距離的に有利になるわけです。

といっても当然ですが、物理的な距離には限界はあります。ここにポイントがあります。距離を広げたら次に相手の感じ方という心理的な面でどう相手を離すか? つまりは、剣道に限らず武道全般の言葉ではありますが、「自分に有利に、相手に不利に」、「自分からは近く、相手からは遠い間」をいかに実現させていくか? がポイントになります。

まとめ

剣道は普段の稽古、試合などの経験を通して自分の頭で考えることが大切だとは思いますが、考えるための材料の1つとして自分よりうまくいっている人が何をしているかを知るのは大切な要素でしょう。

という考えのもと、剣道の間合いの取り方、詰め方に関してお伝えしました。

間合いについてはこんな記事もよく読まれています。

剣道の試合で間合いをつめられる、切っても間合いが近くなる相手と戦う5つの方法

剣道の試合や練習・稽古で相手にどんどん間合いをつめられてやりにくい、または圧倒されてしまうという人もいるかと思います。熟練した高段者ならうまく対処できるかと思いますが、そう簡単にはできないこともあるものです。また、遠間から攻め入っていくと相手も前に出てきますから、間合いがつまって近くなり十分な機会でないのに打ってしまっ

コメント

タイトルとURLをコピーしました