剣道防具(面と小手)クリーニングの相場や納期と自分で洗う方法

剣道防具(面と小手)クリーニングの相場や納期と自分で洗う方法 用具

「剣道部に入ったんだ!」
お子様の言葉に一瞬、固まってしまったという保護者の方もいらっしゃるかもしれませんね。剣道と聞いて真っ先に思い浮かぶのは恐らく“くさい”ということ。

そして“暑苦しい”でしょうか? 確かに防具の蒸れは半端ではありませんが、メンテナンス次第でだいぶ違ってくるんです。今は洗える面や小手も出回っているんですよ。

防具に染み込む汗の量

剣道着に袴、防具を身に付けた姿は颯爽として格好のよいものですが、いかにも暑そうですし重そうですよね!? 一般的な防具の重量は実に10kgもあるんです。

それを着用して立ち回るのですから大変です。当然ながらかく汗の量は半端ではありません。その大量の汗が染みこむことになる防具は……。考えたくなくなりますね。特に小手はニオイがきついですから相当な量が付着しているものと思います。

最も目立つ面は汚れも目立つ!? 

防具の中でも目立つものと言えば面。肌が直接触れるので皮脂がたっぷり付着します。面の内輪が最も汚れることでしょう。

内輪だけを外して洗濯できると謳っている面も販売されていますし、面インナーという取り外し可能なパーツも販売されていますが、汚れるのは内輪だけではありません。

大きな掛け声を受け留める面金も、体から噴き出す汗がにじむ面布団も、用心垂、突き垂すべてが汚れているのです。

小手も同様です。手はもともと非常に汗をかく部位なので皮脂汚れも相当でしょう。そのすべての汚れが菌を増殖させニオイのもとになるのです。小手も洗えるものがあります。内輪や面インナー同様、洗濯機で洗えるので便利です。

防具のクリーニングはどう?

汗に含まれる塩分や水分、皮脂のタンパク汚れは放っておくとカビも発生させかねません。今や羽毛布団も洗える時代。面も洗える小手のようにまるごと洗えないのでしょうか? いくら抗菌コートしてある面でも衛生面を考えるならやはり洗浄したいもの。

それならクリーニングに出しましょう。大手クリーニングチェーンでも行っていますが防具専門のクリーニングサービスもあります。面や小手だけでなく胴や垂も扱っていますので防具一式リフレッシュさせることができます。年に1〜2度クリーニングすれば防具の持ちも違います。

防具をクリーニングに出すといくらかかる? 納期は?

相場は業者によってまちまちですが1アイテム3000円前後が多いようです。もう3000円ほどプラスすれば色落ちした防具の藍染めもしてくれます。納期は2〜3週間ほど。ネット申し込みができる所も多いので活用してみてください。

クリーニングの注意点

気を付けたいのは防具は元来クリーニングすることを想定して造られてはいないということ。いくら専門の業者でも失敗することはありますし面縁革が硬くなったりめくれ上がってきたりということも。

子供用として低価格で販売されている面などは表面の加工にのりを使用していることもあるのでクリーニングしてもらうことで表面加工が劣化、強度が無くなってしまうこともあるのです。クリーニングの頻度や業者選びには気を付けてくださいね。

自分で防具を洗うという選択

クリーニングにも当たりはずれがあるのならいっそのこと自分で洗ってしまうという方法もあります。大切な防具ですから自らの目で確認しながら行えるのは安心かもしれませんが、あまりやらないほうがいいとされる行為ですから注意しましょう。

以下、自己責任でということになりますが、自分でやりたいという方のために洗い方についてお伝えします。

洗剤は何を使う?

汗やタンパク汚れは酸性ですから弱アルカリ性の洗剤が有効です。防具にも殺菌効果のある藍が使われていますが、道着や袴のように常に洗っているわけではないので防具を洗うのなら洗剤は必要です。

こちらの動画では“スーパーバイオ”という洗剤を使っているようです。弱アルカリ性の業務用洗剤で洗浄力が強力とのこと。こちらの天使の洗濯ショップというサイトから買うことができます。

自分で洗う手順

自分で洗う際には、洗剤を溶かした水に面を漬け込むとよいでしょう。浴槽でやれば排水が楽です(かなり汚れが出ることがあるようですが)。面金を上にして面縁より下になるように水位を調節してください。

小手は手の内が皮革ですが、そのまま沈めてください。汚れ具合にもよるものの、2〜3時間漬け置きした後にブラシ等で優しく洗うとよいでしょう。

漬け置きを避けていた面縁、面金も洗って大丈夫です。長時間の浸水では傷みますが、短時間なら皮革部分も耐えられます。洗剤の成分が残らないようにしっかりすすいだらタオルで水をとって、陰干ししてください。乾いたら皮革部分を保湿してくださいね。ハンドクリームなどでもOKです。

ニオイ対策は初めが肝心

防具にも藍が用いられていますので、おろしてから3〜4日ほどは激しく色落ちします。初めに酢を染み込ませた布で拭いておくとよいでしょう。稽古の後は熱いお湯で絞った布で気になる部分を拭き布用の除菌スプレーを。面、小手専用の消臭板が市販されているので使用するのもよいですね。

汗のニオイには重曹も有効

剣道の汗のニオイには重曹を
料理に掃除にいろんな場面で使える重曹は、汗のニオイを取ってくれる効果もあります。布の小さな袋や和紙のようなもので、重曹を包んで小手の中に置いておくと、ニオイを取ってくれます。

ニオイがひどい場合には、ニオイが気になる部分に粉末の重曹を直接ふりかけて、起きたら掃除機で吸い取るという方法も。粉が飛び散りますので、下に新聞紙でも敷いておくといいです。

より詳しい内容はこちらです。

くさ〜い剣道の小手、面の臭いを洗わずに消臭するこんな方法

剣道につきものともいえるのがニオイ。特に小手の臭いが最も強烈ですよね。くさ〜いニオイさえなければ、もっと快適でいいのに……。と思う剣士はとても多いと思います。ですが、なかなか臭いがとれずに大変な思いをしている人もいるとは思います。専用のスプレーを使ったり、ファブリーズを使ったりといろいろとあると思います。それで効果があ

まとめ

防具はこまめに適切なメンテナンスを施せば長く使用できるもの。風通しの良い場所に置いてカビないように気を付けましょう。使い込めば愛着もわきますし味も出てきます。色落ちの仕方や面布団の形なども使用するお子様にとっては拘りもあると思います。手や体になじむ、なんとなく安心するなど感覚の部分を大切にしてあげてくださいね。

コメント

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