くさ〜い剣道の小手、面の臭いを洗わずに消臭するこんな方法

くさ〜い剣道の小手、面の臭いを洗わずに消すこんな方法 ちょっと良くするアイデア

剣道につきものともいえるのがニオイ。特に小手の臭いが最も強烈ですよね。くさ〜いニオイさえなければ、もっと快適でいいのに……。と思う剣士はとても多いと思います。ですが、なかなか臭いがとれずに大変な思いをしている人もいるとは思います。

専用のスプレーを使ったり、ファブリーズを使ったりといろいろとあると思います。それで効果があればいいと思いますが、なかなか効果を期待できないという人もいます。一時的にニオイがついて消臭されたような気はするけど、しばらくしたらまた臭う……ということもあるようですので。

洗濯をするというのも手だとは思いますが、洗濯するのは大変ですよね。それに、小手や面というのは洗濯することを想定してつくっているわけではないですから、いたみの原因にもなりかねません。

ということで、今回は、市販の剣道用の消臭スプレーやファブリーズを使わずに、また洗濯もせずに面や小手の臭いをとる方法をお伝えします。そのために、剣道とは違った業界からの知恵を借りてみます。

汗だくになるこんな人たちがやっている臭い対策とは?

地方だと都心に比べて少ないとは思いますが、自転車に乗る人たちは夏には汗だくになって移動しています。強い日差しの炎天下のなかであっても、運動しながら移動しますからものすごい量の汗をかきます。

それがシャツを通して、背中にあたる部分と方に当たる部分にどんどん染み込んでいきます。想像しただけでくさそうな気がしてきますね……。実際、何もしないでいるとリュックやメッセンジャーバッグがとんでもない異臭を放つようになるそうです。

では、リュックやメッセンジャーバッグを背負って汗だくになりながら自転車を乗るような人たちはどんな臭い対策をしているんでしょうか?

1人の自転車乗りの方に聞くと、「ファブリーズではその場限りで終わってしまうので、しばらくしたらまた臭くなりますね。なので、ほぼ使いません」ということでした。

では、何をしているかというと、消臭剤として重曹を使うそうです。

具体的な消臭のやり方はとても簡単

やり方はとても簡単です。ただ、ものの数秒ですぐに効果が出るような方法ではありませんので、ある程度の時間はかかります。

ですが、一時的にきいてもまた戻ってしまっては意味がないですから臭いのもとを根本からなくすのが近道といえるでしょう。

寝る前に新聞紙などをしいてそこにバッグ(小手、面など)を置いてそこに直接、粉状の重曹を臭い部分にふりかけます。その後、朝になったら掃除機などで吸い取って終わり。

重曹の量は状況によると思いますが、だいたいまんべんなく重曹の白い粉がふりかかっているような状態でいいと思います。さすがに重曹で埋め尽くすほどは必要ありません。

剣道ならバッグを小手や面に置き換えればいいだけですので、とても簡単ですね。

ただ、汗を放置しすぎてひどい場合だと一回では落ちにくいそうですが、定期的にやっていると臭いはほぼなくなるそうです。

重曹を水に溶かして重曹水にしてスプレーで吹きかけるという方法もあります。ただ、水に溶かしている分、薄まりますのでその分、効果は弱まるかと思います。

重曹は量によりますが、ドラッグストアで数百円も出せば買えますし、もちろんAmazonなどネットで買うこともできます。しかも、掃除にも料理にも使えるのが重曹のいいところ。家に置いてあるところも多いと思いますからわざわざ買う必要のない人もいるでしょう。

なぜ重曹を使うと汗の臭いが消える? 臭いの原因と化学的な理由

まずはやり方からお伝えしましたが、なぜ重曹で汗の臭いが消えるのでしょうか? そもそも汗の臭いの原因はなんなんでしょうか?

もし気になるようであれば、原因と消臭の理由も書いておきますので、参考にしてみてください(気にならない人は飛ばしていただてい構いません)。

本来、汗そのものは臭いはしないもの

デオドラントスプレーの8×4をつくっている大手企業の花王のページから臭いの原因を引用しておきます。

汗をかくと不快に感じる要素のひとつが、ニオイ。
ところが、エクリン腺から出る汗にはニオイの原因となる物質はほとんど含まれていません。
汗が皮膚の表面でアカや皮脂などと混じり合ったところで、これを細菌が分解することでニオイ物質が発生し、臭くなるのです。
すっぱいニオイや、ぞうきんのようなニオイは、エクリン腺から出る汗のニオイがもととなって、細菌が作り出した物質のニオイです。

引用: 汗の基礎知識 – 汗はなぜ臭うの?

ということで、汗そのものが臭いを放っているわけではなく、細菌がはたらいた結果ということが分かります。

なぜ、無臭の重曹が汗臭さを解消してくれるのか?

ちなみに、わたしたちが汗臭いと感じる原因となる物質というのは酸性の物質です。リトマス紙でもつけみたら分かりますのでやってみると面白いかもしれません。

よく見かける重曹の消臭効果の説明は、「アルカリ性の重曹を使うことで酸性が中和されて臭いが取れる」という内容見かけます。

ですが、なぜ酸性がアルカリ性になったら臭いがなくなるんでしょうか? 化学に詳しい人なら分かるのかもしれませんが、説明になっていないと思いませんか?

それについて解説してくれているのが、こちらの化学者の方が書かれている重曹の消臭効果に関する内容です。

さて、pHが弱アルカリ性に保たれると臭いが消えるというのはどうしてでしょうか。

これもやはり中和反応によるものです。

嫌な臭いの元は、炭素数が短めのカルボン酸類やチオール類であると言われていて、ほんのわずかでも、我々の嗅覚は敏感に嗅ぎ付けることができるようになっています。

ところで、酸よりも中和したものの方が空気中に飛び出しにくくなります。。

引用: 「重曹でお掃除」の化学(その2) | Chem-Station (ケムステ)

専門的な用語が出てきてはいますが、要は人間はイヤな臭いとして感じる物質は酸性であることが多く、それを中和させることで化学的な変化が起こって臭いがなくなるということですね。

人間が汗臭いと感じる原因も酸性の物質によるものですから、アルカリ性の重曹を使うとこで化学変化が起こって臭いを感じにくくなるということになります。

なので、別に臭いをとるには重曹でなくても構いませんが、安く大量に手に入って安全性も高いですから重曹が無難ではあるかと思います。

重曹の消臭効果をパワーアップさせる方法

実は、重曹の消臭効果を促進させる方法があります。酸性を中和させることで臭いがとれるということですから、つまりはアルカリ性の度合いを上げればそれだけ消臭効果も上がるはずです。

そのためには先ほど引用した化学者の方の書いた記事にあるように重曹を熱することです。化学式などは省きますが、それでより強いアルカリになります。

ただ、注意点もありますので、次の項目も読んでおいてください

重曹を使う場合の注意点

重曹のアルカリは強くはありませんのでそのまま手でさわってしまっても多くの場合、問題はないと思います。

ただ、手荒れしやすい人などは注意が必要かと思います。念のためゴム手袋などをしたほうがいいかもしれません。

また、アルカリが強いと防具(防具に限らず、衣類など全般の話ですが)がいたみやすくなってしまいますので、アルカリを強めて使うのはあまりやらないほうがいいとは思います

普通に市販の一般的な重曹なら特に問題になることはないかとは思います。

まとめ

ということで、面や小手の臭いを取るなら重曹をふりかけて一晩置いてみるというやり方があります。

汗の臭いの原因は細菌の繁殖によって酸性のニオイ物質が生まれてしまうから。酸性のニオイ物質は化学的な性質上、人間が臭いを感じやすくなるため臭くなりがち。そこでその臭いの原因となる物質をアルカリ性の重曹によって中和させて化学的に変化させることで、臭いがなくなっていくという話です。

消臭効果を強くしたいなら重曹を加熱してより強いアルカリ性にしたうえで使うと効果的。そのかわり、アルカリ性が強まると、手荒れや防具のいたみの原因になるので注意が必要です。

また、時間がかかるという欠点がありますので、スプレーなどと併用するのもいいとは思います。

ということで、洗濯しなくても面や小手の臭いを取る方法をお伝えしましたが、そもそも汚いので洗いたいという場合にはこちらもどうぞ。

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