竹刀の種類と名称、規定、選ぶ方法や買うときの相場は?

子供の竹刀を選ぶ方法。選ぶ長さやルール、相場は? 用具

剣道を始めるにあたって剣道着、袴、防具を揃える前に竹刀が必要になるケースがほとんどかと思います。最初は竹刀で素振りからだと思いますので、いきなり防具をつけて稽古することはあまりないでしょうから。

剣道に触れるのは初めてという方にとっては驚きかもしれませんが、竹刀は消耗品なのです。成長期のお子様であれば道着や袴、防具までもが消耗品のようなものですから竹刀もそうだというのは少々痛いですよね。

体の成長に合わせて新調しなくてはいけない道着や袴よりも買い替える頻度が多いと思います。

さて、剣道未経験者からすると、竹刀に種類があるといってもピンと来ないと思いますが、意外とたくさんあるものです。

初心者なら普及型か小判型の竹刀がおすすめではありますが、それぞれ特徴がありますので、それらの概要だけでも知って選ぶと失敗しにくいです(小判型にはデメリットもあります)。

竹刀の種類に関しては詳細をこちらにまとめています。

【保存版】剣道の竹刀の種類や名前の総まとめ

竹刀にはさまざまな種類があります。形の違い、長さの違い、竹の違い(材質の違い)といったいろいろな違いがありますが、剣道具店によって基準がバラバラ……。どんな種類があるか分かりにくい……と思いましたので、竹刀がどういう分類で分かれていてどんな特徴があるのかをまとまめした。選び方という観点からいうと、人によってさまざまなの

竹刀選びで知っておくべき長さと重さのこと

竹刀は年齢や学年、男女の別によって長さや重さなどが決められています。もちろん練習であればどんなものを使っても構いませんが、試合ではルールがあるので感覚が狂うのを防ぐ意味でも普段から既定どおりのものを使用することをおすすめします(規定外のを積極的に使うことはないと思いますが)。

以下、年齢別の選定基準です。

全日本剣道連盟による竹刀規定

全日本剣道連盟による二刀の竹刀規定
いずれも全日本剣道連盟より

小学生の場合

小学生以下は全日本剣道連盟による規定はありません。よく剣道具店などで書かれている規定は使いやすさを考えたうえでの目安です。

基本は身長に合わせた長さのものを選ぶ形になりますが、そうした剣道具店が提示してくれている目安を参考にするのがいいと思います。床から脇の下までの長さと同一にするのが一般的です。

中学生の場合

中学生は三尺七寸(114cm、37と書いて「さんなな、さぶなな」と呼びます)以下の長さと決められています。女子は400g以上、男子は440g以上の重さが必要です。太さにも規定があって女子は24mm以上、男子は25mm以上とされています。

高校生の場合

同じように高校生であれば三尺八寸(117cm、38と書いて「さんぱち」と呼びます)以下で女子が420g、25mm以上男子が480g、26mm以上です。

高校生以上になると二刀流も可能になりますが、その場合の規定はまた違ってきます。

高校生より上の年齢

それ以上になると三尺九寸(120cm、39と書いて「さんく」と呼びます)以下、女子は440g、25mm以上、男子が510g、26mm以上になります。

女性は38の竹刀を使う人が多いようです。

竹刀の種類は? 素材と形の違い

竹刀には細かく見ていくとたくさんの種類があり、剣道具店によってもバラバラで分かりにくいと感じる人も多いようですので、こちらに竹刀の種類をまとめています。

【保存版】剣道の竹刀の種類や名前がバラバラなのでまとめました

竹刀にはさまざまな種類があります。形の違い、長さの違い、竹の違い(材質の違い)といったいろいろな違いがありますが、剣道具店によって基準がバラバラ……。どんな種類があるか分かりにくい……と思いましたので、竹刀がどういう分類で分かれていてどんな特徴があるのかをまとまめした。選び方という観点からいうと、人によってさまざまなの

竹刀の相場

価格はまちまちですが練習用なら1本1200円前後からまとめ買いができます。練習用として販売されていても、規定に従って作られているのがほとんどですから試合にも使えますよ。後述する仕組み竹刀になっているので手軽ですね。

練習用、試合用と言っても何ら決まりがあるわけではありません。多くの子供が練習用にはまとめ売りの安価な竹刀、試合用には竹のみで販売されている3000円〜で買えるものを使っているようです。

竹刀の構造も知っておくとスムーズです

竹刀は組み上げられた状態で販売されているものもあれば竹のみで販売されているものもあります。竹のみの場合、自分で組み上げることもできますが、店でも組んでくれます。

初めから組み上げた状態のものもあり、そうした竹刀を「仕組み竹刀」と言います。

竹刀の構造

こちらの竹刀の仕組み方という京都武道具さんの動画を見るとどんな構造かが分かると思います。

竹は契(ちぎり)と呼ばれる金属片で柄(つか)部分が連結されているのですが、剣先(けんせん)は4つに分かれた状態です。この剣先に先ゴムをはめ、先革(さきがわ)、中結(なかゆい)で竹をまとめます。柄に柄革(つかがわ)を被せて弦(つる)で固定すれば仕組みの完成です。

これですとまだ鍔がありませんので、稽古や試合で竹刀を使うときは組み上げた竹刀に鍔(つば)と鍔止めを装着します。

竹刀の構造
全日本剣道連盟の公式ページ、剣道の試合・審判のルールより

竹のみを買う場合には、必要な部品もセットで

竹のみを購入する場合は仕組みセットを別途購入する必要があります。初めのうちは仕組み竹刀を購入することになると思いますが、少しずつ組み方も覚えていくとよいでしょう。

だんだんと竹のみで販売されているものが欲しくなってくるでしょうし、メンテナンスする時には竹刀を解体することになりますから、いずれ必要になってきます。

備えあれば憂いなし

大会の会場に行くと試合前に検定、計量があります(ない場合もあります)。会場で竹刀が売られていることがあるのは、竹刀の長さや重さを計ったときに引っかかってしまった場合でも、竹刀を調達するためです。

試合に臨むなら竹刀は必ず予備も用意しましょう。試合中に折れることもありますから。

防具と同じで竹刀もメンテナンス次第では長持ちするものですが、恒久的に使えるわけではありません。特に始めたばかりのうちは力任せに扱いがちなので、折ってしまうなんてことも。

個人差はありますが、年間8本〜10本ほど見積もっておくとよいでしょう。剣道ではありませんが、バイオリニストの五嶋みどりさんはかつて演奏会中に弦が切れて3挺ものバイオリンを使用したそうです。

剣道においても何があるかわかりませんから備えておくに越したことはありませんね。入念に準備していれば心証もいいでしょうね。

まとめ

以上が、竹刀の種類と選び方です。

初心者なら自分の体に合った長さの竹刀から普及型か小判型の桂竹素材の安価なものを選ぶのが無難かと思います。

慣れてくるといろんな竹刀を試したくなると思いますので、状況に応じて選んでいきましょう。

竹刀の種類に関しては詳細をこちらにまとめています。

【保存版】剣道の竹刀の種類や名前の総まとめ

竹刀にはさまざまな種類があります。形の違い、長さの違い、竹の違い(材質の違い)といったいろいろな違いがありますが、剣道具店によって基準がバラバラ……。どんな種類があるか分かりにくい……と思いましたので、竹刀がどういう分類で分かれていてどんな特徴があるのかをまとまめした。選び方という観点からいうと、人によってさまざまなの

竹刀の正しい握り方はこちらを参考にしてください。

剣道の竹刀の正しい握り方とは? 握り方が手の内を決め、試合を左右する

剣道において竹刀を正しく握るというのは、竹刀を自在に操るためにもとても重要な要素。剣道における竹刀の握り方やスナップの利かせ方等、攻防の動作を行う竹刀操作のための手の使い方を「手の内」と総称していますが、竹刀の握り方はその手の内に深く関係してきますから確実にマスターしておきたいところです。「手の内は人に語るな」という格

竹刀は使いっぱなしで終わりではありません。竹の場合にはささくれがたってきますからそれを取るという手入れが必要です。ささくれで相手にケガをさせることもあり危険ですから、手入れは必須ともいえます。手順はこちらにまとめていますので合わせてご覧ください。

これで解決! 竹刀の手入れ方法、組み方、中結いの結び方(動画あり)

竹刀は消耗品。だからといってまったく手入れせずに使い捨てるのではなく、道具を大切に使うという意味でも手入れはしっかりしたいものです。竹刀の手入れをすることによってより長く使えるようになりますし、剣道に取り組む者の心得としても必要な要素だと思います。他にも安全上の理由からも手入れは必須になってきます。竹刀というのは通常、

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