剣道の面のサイズをピッタリ合わせるというのはなかなか難しいものがありますが、なるべくフィットする面を選んで使用することは可能です。
練習や試合に集中できる範囲であれば、多少のサイズへの不満も気にならなくなります。面を選ぶ際は正しくサイズを測り、顔を含めた頭のサイズに合う面を選びましょう。面を付けた際の息苦しさも気にならなくなります。
頭部の正しいサイズの測り方
できるだけピッタリの面を選ぶには頭部を正確に測る必要があります。正確に測れれば測れるほど、自分に合う面を手に入れやすくなります。
そのためにも、頭部のサイズ計測は自分でやらずに家族や友人、武具店やスポーツ店の人などに頼んで下さい。
頭も小手の場合と同様に2箇所を測ります。頭部の縦と横です。
縦サイズは頭のつむじより耳の前横を通りアゴの先端へ。これで片側のサイズになるので、アゴよりつむじまで一周して縦サイズを測ります。縫製用のメジャーを使うとより正確に測れます。
頭部の横サイズは額とこめかみを通り、グルっと一周して測ります。
こちらの剣道防具コムさんの動画が分かりやすいと思います。
自分に合う面サイズの選び方
基本は頭部縦周りの測定値が面のサイズになってきます。
ですが、どうしてもサイズの誤差は出ますし、オーダーメイドでないなら既製品を買うことになりますから、完全にピッタリサイズを見つけることは難しいです。
面をつける際は日本てぬぐいを巻きますし、サイズ調整用のパッドや叩かれた衝撃を和らげるための面クッションもあります。
これらの付属品も使用してサイズがなるべく合うように調整するといいです。最も良いのは武具店やスポーツ店などで試着してみることです。紐も締めて本番と同じ感じで面を付けてみて下さい。
顔のフィット具合を確かめる
面をかぶる際、面内側の枠に対して顔が大きいとピッタリはまらずに頬を圧迫します。口が上手く開けられず、会話もできないような状態になってしまいます。
逆に顔の大きさに対して面内側の枠に顔がすっぽりはまりますと、試合中などに面がズレて落ちてしまうことも。紐をきつく締めてもまだ緩くて面がグラつくなどの状態になります。
なので、面内側の枠に対して顔がしっかり固定されるように、ピッタリサイズではまっているかよく確認して下さい。実際面をつけてみて頭をふって動かしてみて、ちょうどいい装着感か確かめてみましょう。
面内側以外の選択ポイントは?
面内側が顔にちょうどフィットしていること以外にも、両サイドの面布団も重要です。
この部分は左右の肩の上に乗るので、あまり固い面布団はおススメできません。面布団が柔らかくないと、肩の上での曲がり具合が悪く、面全体を上へ押し上げる感じになってしまいます。すると、面のフィット感がよくなくて、面がつねに浮いてしまうような状態になります。
これは人それぞれ、首の長さが違うことも原因の1つですね。
面アゴ部分(突き垂)の選択ポイント
面アゴ(突き垂)の部分は突き技に対して喉を守る、とても大切な部分になります。
突き技以外にも、偶然竹刀が喉部分を突く場合もあり、安全に競技するために必要な部分が面アゴの部分ともいえます。
たいていの面で問題になることはないと思いますが、安全のためにもアゴ部分が丈夫に作られている商品を選ぶのがいいでしょう。
学校で用意されている面やおさがりなどの場合
学生は先輩から受け継がれてきた、学校にある面を使用することも少なくありません。その場合、面が自分のサイズに合わないときは、日本てぬぐいや面クッションを使用して、調整してみて下さい。
汗を吸収するアゴのパッドや調整用のクッション、面インナーなど様々な道具もありますので、それらを使うのもいいと思います。
面の両側にある面布団も自分の首の長さに対して長いと面が上に浮き上がり、サイズが合わない要因の1つになってしまいます。なるべく柔らかく曲がる、面布団の面を選ぶといいでしょう。
オーダーメイド
初めからオーダーメイドにする人はさすがにいないと思いますが、どうしてもピッタリがいい、こだわりがあるという場合にはオーダーメイドもあります。
オーダーメイドといっても、単に部品を選ぶだけのところから3Dスキャンして正確なサイズの面を作るところまで様々ですので、 オーダーメイドならピッタリになるというわけではありません。本当にピッタリのサイズがいいというこだわりがあるなら、きっちり採寸してそれに合わせた面作りができるところがいいでしょうね。
まとめ
面全体も丈夫に作られているか、細かい部分までチェックして下さい。その他にはニオイを抑える素材で作られているとか、お手入れができるかなどの項目に着目して面を選ぶのもいいと思います。
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