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剣道、二刀流のルールとメリット・デメリットとは?

二刀 技術 構え 試合、大会
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剣道、二刀流のルールとメリット・デメリットとは?

伝説の剣豪・宮本武蔵、といえば「二刀流」をイメージしますが、剣道でも両手に竹刀を構える「二刀」というスタイルが認められています。

通常の一刀に比べて遣い手が少なく、剣道の現役修行者でも実際に手合わせした経験をもつ人は多くないといわれています。

しかし、あなたが二刀の遣い手でなくても、同じ剣道の技として二刀を知ることは勉強になり、もし自身がその遣い手と対戦することになったとき、攻防のヒントとなることでしょう。

ここでは、そんな剣道二刀流のルールなどの基礎からメリット・デメリットについてもお知らせします。

二刀の竹刀の規定

まず、剣道の二刀ではどのような竹刀を使用するのかを概観しましょう。

二刀といっても、両手に同じ長さの竹刀をもつわけではありません。大刀と小刀という長短の竹刀を構えます。

これはかつての武士が長い刀と脇差しや小太刀といった「大小二刀」を装備していたためで、日本の剣術ではこのスタイルが一般的な二刀流とされています。

剣道の二刀で使う長いほうの竹刀は、男子で長さ114cm以下、重さ440g以上、太さ25mm以上とされています。

短いほうの小刀は、長さ62cm以下、重さ280〜300g、太さ24mm以上とされています。

女子では大刀と小刀の長さの規定と小刀の太さの規定が男子と同じで、大刀の重さは400g以上、太さ24mm以上、小刀の重さが250〜280gとされています。

大刀の規定は男女とも、中学生用のいわゆる「三七(さんなな、さぶなな)」と呼ばれる竹刀に準じたものとなっています。ですので、三七の竹刀をそのまま使ってもいいのですが、大人用の三九(さぶく、さんく、さんきゅう)の竹刀を柄頭の側から2寸(約6cm)切って柄だけを短くして使う人もいるようです。

片手で扱うとなると、力のない人は三七の長さでも扱いにくいことがありますので、もう少し短い竹刀にすることもあります。

剣道、二刀の竹刀規定
二刀の竹刀規定(表の画像は剣道の試合・審判のルール|全日本剣道連盟より)

二刀のおおまかなルール

剣道での二刀は、一刀に比べて特殊なルールが定められています。以下、代表的なものを大まかに見てみましょう。

まず、二刀での試合が認められているのは大学生以上となっています。

高体連の申し合わせ事項では「二刀による試合は認めない」と明記されており、公式には高校生による二刀流の剣道を見ることはできないでしょう。

ただし、これは練習そのものを禁止する規定ではありません。

また、二刀で試合に出場した場合、途中で一刀に変更することはできません。大刀か小刀のいずれかが残っていれば試合を続行することは可能ですが、特殊なルールとして規定されています。

したがって、大刀・小刀のいずれかが破損して、なおかつ替えの竹刀がない場合はその場で負けとなることが定められています。

二刀流の選手(二刀で八段)による試合の様子

こちらの試合の動画は、第62回東西対抗における二刀の藤井良一八段と上段の菊池博之八段による試合です。上段の剣士も少ないですから、二刀と上段との試合となると、とてもめずらしい試合といえますね。

試合は二刀の藤井八段が勝っています。

二刀のメリット

両手に竹刀を持っているのだから、さぞ攻撃力が高まるのだろうと予想される二刀ですが、実際に戦ったことのある人が異口同音に報告するのは、その「防御の固さ」です。

二刀の基本的な構えは大刀を片手上段、小刀を中段にとるスタイルであり、一刀中段で対峙したとき、「打てる部位がない」と感じてしまうようです。

また、二刀では片方の竹刀で相手の竹刀を制しながらもう一方の竹刀で攻撃ができるため、うまく技がかかれば一方的に打ち込むことができるという側面があります。

このように、二刀では相手から打たれにくいという守りの強固さが、最大のメリットのひとつであるといえるでしょう。

二刀のデメリット

一見弱点がないかのような二刀ですが、実はさまざまなデメリットも存在しています。

まず、小刀での打ち込みで一本となるためには通常より厳しい規定が設けられています。

たとえば「大刀で相手の大刀を制していること」や「小刀で打ち込んだときに自身の肘が伸びきっていること」などが挙げられ、現実には小刀で一本となるケースは稀であるといわれています。

このことから「小刀では一本にならない」という誤った認識をもつ人も多く、小刀による有効打突の難しさに拍車をかけているといえます。

小刀で一本とならないのは鍔迫り合いからの打ち込みについてであり、これはルール上の一刀との公平性を保つためと説明されています。

また、反則ではありませんが鍔迫り合いの際には小刀を大刀の下に位置させることが定められており、遵守しないと指導の対象になるという比較的厳しいものです。

まとめ

剣道で二刀流が認められているのは、「文化的な価値」を尊重して守るためという側面もあります。

しかし、かつての武士が二刀を腰に差していたことや、古流剣術各流派でも二刀の技が伝わっていること、さらには日本剣道形に「小太刀の形」が含まれることなどから、正当な剣術の一技法という認識も高まっています。

滅多に出会うことはないかもしれませんが、もしその時はぜひとも剣を交えて語りあいたいものですね。

もし、二刀の剣士と戦うのなら二刀対策はこちらです。

剣道、二刀流の対策。二刀流への攻め方、戦い方はこうするといい

剣道を現役で修行している人にとっても目にするのが稀な「二刀流」。その存在すら知らなかった、という人も珍しくはないといいます。そんな二刀流の剣士と、もし試合をしなくていけなくなったらどのように対策して戦えばよいのでしょうか。二刀流の相手がどんな戦法を使うのか、それを十分に把握しておかないと不覚を取ることになりかねません。

また、二刀の構えや、剣士の試合動画などはこちらをどうぞ。

剣道における二刀流の構え方と試合動画まとめ

剣道の数あるスタイルのなかでも、あまり見かけることのない存在なのが「二刀流」。話に聞いたり映像で見たりしたことはあっても、実際に目の当たりにしたという方は多くないでしょう。二刀がどんな構えでどんな攻防をするか知っておくことは、二刀をやってみようという方にはもちろん、二刀と試合をすることがあるという方にとっても重要です。

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