剣道の試合では面が打たれないように、防ぐこともできますが、練習では避けては通れない技の1つです。面打ちの練習は必要なので、頭が痛くなり練習が憂鬱な人もいるでしょう。少しでも面打ちの痛みを少なくするため、痛みを和らげる方法をご紹介します。
全日本剣道連盟の動画より
この画像はこちらの全日本剣道選手権大会の動画から抜粋した画像です。この面が痛いかどうかは分かりませんが、竹刀がここまでしなるわけですから痛いと感じる人がいるのも無理はないでしょう。
完全に痛みを無くすのは難しいですが、痛みが少なくなれば、剣道が楽しくなってきますね。
面打ちが痛い選手の特徴は?
誰もが痛い面打ち方をしてくるわけではありません。選手によって面打ちが痛い人もいれば、そうでない人もいます。
痛い選手の特徴は腕に力があり、思いっきり竹刀を頭頂部に振り下ろしてくること。試合では防ぐこともできますが、練習では避けられません。打たれないといけないケースがあるわけですから。
あまりにも痛いのであれば、もう少し腕の力を抜いてほしいとか練習のみ軽めに打ってほしいなど、お願いするしかありません。
逆に特に背が高い選手は背が低い選手に対して面は決まりやすい技なので、あなたが練習相手よりも高い身長なら痛い思いをさせている可能性が高いです。相手に痛いかどうか聞いてみて、痛いと言われたら練習は軽めの打ち方にするなど、気を遣ってあげましょう。
手ぬぐいの巻き方をもう一度見直してみる
面をかぶる前には頭に手ぬぐいを巻きます。日本手ぬぐいの巻き方を見直してみましょう。手ぬぐいの付け方はこちらのページで動画付きでわかりますので、見直してみるのもいいかもしれません。
頭を叩かれて痛い箇所は人によって違ってきます。おでこ近くは叩かれても意外に平気な人であれば、頭頂部に手ぬぐいが厚くなるように巻き方を考え直してみましょう。
頭頂部だけ厚めの雑巾のような布を入れる方法もありますが、面がズレてフィット感がなくなるのであれば、この方法はやらないほうがいいです。面がズレて落ちないのであれば、1つの解決策として有効だとは思います。
面クッションを使用してみる
面の技を入れられると頭が痛いのがどうしても耐えられない人には衝撃吸収商品の面クッションが販売されています。1000〜1500円程度で購入することができますからそれを買うのも1つの手ではあると思います。
専用の商品であれば、薄くて衝撃吸収に優れた素材を使っているので、面をかぶった際に窮屈になりにくくズレの心配も少なくなります。安全に剣道の試合にのぞめます。試合では身に付けないけど、練習だけ装着する方法でもいいでしょう。
例えば、面の友というクッションがありますので、痛い方は検討してみるといいと思います。
装着したときの様子はこちらの製造元が用意している面の友の写真をどうぞ。
注意したいのは、面調整布団ではきつくなってしまう恐れがあるということです。もちろん、面が緩いなら面調整布団でいいのですが、そうでないなら専用の道具でないと合わなくなる可能性が高くなると思います。
試合中面を入れられそうになったらアゴを上げる
ほかにもよく言われるのは、アゴを少し上げるという方法。
アゴを引いていると頭が下がり、頭頂部に面を入れられやすくなるので、打突部位がおでこ側になるように自分の頭を動かすわけです。面の金属部を叩かれる感じになり、頭が叩かれて痛くなることを減らすことができます。
面打ちの練習は竹刀打ちを増やしてもらう
面打ちの練習は直接面を叩かなければ、技を入れる感じがつかめませんのて、面打ちの練習をなくすわけにはいきません。
そこで、竹刀を面打ちの感じで叩いて練習する方法を増やしてもらうようにします。この方法であれば面ではなく竹刀を叩いているので、面打ちにより頭頂部が痛くなることはありません。
まとめ
面が痛いというのは試合より稽古の時が辛いというケースが多いようですが、面打ちは何回も連続で技を入れられますと、本当に痛くて試合どころではなくなります。相手に技を入れる余裕もなく、いいことは1つもありません。稽古にも身が入らないでしょう。
足の裏が痛ければテーピングをするのと同様に放置するのではなく、積極的に対策をしていくことも大切でしょう。
また、面を打たれないようにすることが相手に1本とる強い試合運びに展開できると言うこともできます。頭頂部の痛みを少なくすることが、すばやい動きを続けられることにもなり、有利な試合運びにしていけます。
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