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剣道の技を磨くうえで意識するといい3つの観点

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剣道の技を磨くうえで意識するといい3つの観点

剣道は真剣を持って戦うために編み出された「剣術」にその源流があります。安全にお互いの剣技を練磨する工夫として防具や竹刀が発明されました。

昔の剣道(近代以前)は昔ながらの古流剣術の風情を残すものだったと考えられており、防具をまとった箇所以外にも打ち込みを行っていたようです。

しかし、やがて面・小手・胴・突きに打突部位が限定されていき、現代剣道へとつながる系譜ができあがっていったものと理解されています。

ここでは、剣道の技についての歴史と特徴についてお伝えします。そうした文脈を知ることで剣道に対する理解が深まり、技や精神面にも違いが出てくるものです。

剣道としての技がまとまったのは幕末の頃

近代の剣道以前は、各流派の技を稽古する一環として防具と竹刀を用い、自由な打ち合いを通じて剣技を磨いたとされています。

剣道ではなく「撃剣」という呼ばれており、ルールも技も全国統一ではありませんでした。

防具をつけての技を初めて体系化したのは「北辰一刀流」で有名な「千葉周作」だとされています。千葉周作による「剣術六十八手」と呼ばれるその技法体系には、現代剣道でも使われているものがあります。

ただし、現代ではまず使うことのない足払いや投げ技などの「組討」と呼ばれる技も含まれています。現代剣道で唯一認められている体術は「体当たり」のみであり、その点も近代以前の撃剣と剣道との大きな違いのひとつです。

なぜ「仕掛け技」と「応じ技」の二種類か

剣道の技は細かく見ると実に多くのバリエーションがありますが、それらはすべて「仕掛け技」と「応じ技」の二大カテゴリーに分類されていきます。詳しくはこちらの記事をどうぞ。

これが剣道の技の種類と一覧(一般的な技編)、動画案内つき

剣道の技は数多くの種類がありますが、大別すると「仕掛け技」と「応じ技」の二つのカテゴリーが存在します。いずれも攻撃のための技であり、「受け」のみという概念がないのが剣道の技を特徴づける大きな要素となっています。「受ける太刀は返す太刀」という言葉があるように、原則的に相手の攻撃に対してはすべての場合において反撃のカウンタ

このことが示すように剣道の技は究極的には攻撃しかなく、「防御」のみの動作というものは存在していないということになります。

もちろん、戦局の流れによっては受けたり外したり、いなしたりといった防御的な動きが出てきますが、技としては「受け」だけのものはないのです。

これは剣道の技法における最大の特徴といっても過言ではありません。「受ける太刀は返す太刀」という言葉通りに、相手の攻撃に対してはすべての状況で反撃できるようになっているのです。

ですから「攻防一体」が剣道の技の本質であり、相手の攻撃をうまく引き出して「後の先」をとることが肝要とされています。

中段以外にも多彩なフォームが伝わっている

剣道では右手前・右足前で竹刀の剣先を真っ直ぐ相手に向けた「中段の構え」が基本のフォームとなっています。

しかし、日本剣道形にも見られるように「上段の構え」や「平清眼の構え」などを駆使して戦うこともあり、それに伴ってさまざまな剣技を見ることができます。

上段にしても通常の「諸手左上段」に加えて「右上段」、または右手で竹刀の柄頭、左手で鍔元を握って右足を前に出す「諸手右上段」、右手だけで竹刀を構える「片手右上段」に、その逆の「片手左上段」等々、たくさんのバリエーションが存在します。

構えに関してはこちらもどうぞ。

剣道の構えの種類と基本、これが重要ポイント(動画あり)

剣道では「中段の構え」が基本とされており、ほとんどの人がこの構えをとって稽古を行っています。しかし、日本剣道形にはこの中段を含んだ「五行の構え」と呼ばれる五種類の構えが示されています。普段の剣道の稽古ではまず使用することのない構えもありますが、いずれも剣の理法の精髄を表したものであり、その意味と効果を正しく理解すること

また、大刀と小刀を駆使する「二刀」も公式に認められており、剣の技法という文化的要素の伝承という点にも配慮がなされています。二刀に関してはこちらをご覧ください。

剣道、二刀流のルールとメリット・デメリットとは?

伝説の剣豪・宮本武蔵、といえば「二刀流」をイメージしますが、剣道でも両手に竹刀を構える「二刀」というスタイルが認められています。通常の一刀に比べて遣い手が少なく、剣道の現役修行者でも実際に手合わせした経験をもつ人は多くないといわれています。しかし、あなたが二刀の遣い手でなくても、同じ剣道の技として二刀を知ることは勉強に

中段や諸手左上段以外と剣を交える機会は滅多にないことかもしれませんが、教養として認識しておくだけでもいざというときに対応策を練るきっかけになるでしょう。

「刀の意識」を持つことが大切

剣道は「剣の理法の修練」という言葉に表されるように、刀をとっての決闘という要素がその根底にあります。

だからこそ、お互いに最大の礼を尽くして敬い合いながら全力でぶつかるという切磋琢磨の精神が生まれるのです。

竹刀を刀と観念するためには、日本剣道形や木刀による剣道基本技稽古法を通じてしっかりと緊張感ある技を修練することが大切です。

まとめ

剣道の技で戒められるのは、ただがむしゃらにポイントをとりにいくような「当てっこ」になってしまうことです。

条件さえ満たせば、たしかにそれでも試合では一本と認められることもあるでしょうが、剣道の最終的な目的は「人間形成」にあります。

すべての技は真剣による刀法に由来するからこそ、一本一本の打突には重みがあるはずです。

武道ならではの逆説的な精神性をよく理解し、正しい技を修練するよう心掛けましょう。

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