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剣道、6つの返し技で一本取るためのコツと説明を動画つきで

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剣道、6つの返し技で一本取るためのコツと説明を動画つきで

剣道の応じ技の1つ返し技。うまく決められればいいのですが、間合いが詰まってしまって打てない、なかなか有効打突にならず一本取れない。あるいは、返したはずが相手に一本とられていた……

ということもよくあること。

そこで、ここでは剣道の応じ技の1つである返し技に関して、やり方、一本を取るコツを動画とともにお伝えします

返し技とは? 4つの代表的な返し技+2

剣道では「受け」だけの技は存在していないとされています。

というのも、剣道の技術体系では防御した瞬間に反撃へと転じる「応じ技」が存在しており、理論上は相手の攻撃にはすべての場合においてカウンターをとることができるようになっているためです。

そんな攻防一体の応じ技の代表格が返し技です。

返し技は、相手の攻撃を竹刀で受けた瞬間にその竹刀を旋回させ、すぐに反撃するという技です。「受け」と「打ち」の間は一挙動で行いますから、「返し」と呼ばれています。

返し技について、代表的な例をいくつか以下に挙げてみましょう。

  1. 小手返し面
  2. 面返し胴
  3. 小手返し小手
  4. 胴返し面
  5. 面返し面
  6. 面返し小手

特に、返し技は小手返し面と面返し胴がよく使われますので、それらを重点的に解説します。

小手返し面のポイントとコツ

相手の小手打ちを自身の竹刀の表鎬(おもてしのぎ)で受け、その瞬間に手首をコンパクトに返して相手の面を捉えるのが「小手返し面」です。

相手が裏に入って小手を打とうとするところ、そこを竹刀を少し開き気味にして表の鎬(しのぎ)で受け止めます。

右の拳をを軸にして左の拳でもって竹刀を操作して、表鎬(おもてしのぎ)で受けて裏に返して面を打ちます。

手首をやわらかく保って瞬間的に受け返すことで、一本となる「冴え」が生まれます。

特に単発で小手を狙ってくる相手に対して有効です。

小手返し面の注意点

注意したいのが「小手・面」と素早く打ち込んでくる選手に対しては面で出遅れる危険もあるということです。

どのようなタイプの相手であるかを見極めて技を選択するのも、重要な技術のひとつです。

また、受けるときに右の拳が上がってしまうと竹刀を返すことができませんので注意してください。

右の拳が上がった状態で受け止めたられたとしても、右の拳が動いてしまうと、次の打突には大きな弧を描くことになります。その結果、打突するまでに時間がかかってしまいます。

小手返し面の動画

こちらの動画で小手返し面の解説があります。

応じるときには、相手の小手打ちに対して右拳を回外させながら(外側にひねる)、剣先を下げます。先ほどもおつたえしたように表鎬(おもてしのぎ)で受けます。

受けた後はすかさず右足から踏み込んで正面を打ちます。


丸亀武道館一心会さんの解説です(白石八段)

面返し胴をきれいに決めるには? 

相手が面に打ち込んでくるところを受け返し、体を右斜め前方にさばいて胴を抜く技を「面返し胴」といいます。

竹刀で受け返さなければ「面抜き胴」となり、相手の打ちを受けて竹刀同士が接触するところにこの技の特徴があります。

相手は面打ちを竹刀で受けられた瞬間は引くことしかできなくなるため、前へと飛び込んだ状態では事実上なすすべがありません。

その一瞬のタイムロスを利用して返し胴を放つところに「面返し胴」の醍醐味があるといえるでしょう。

面返し胴のコツとしてはできるだけ遠くで受け返し、胴を打つときに間合いが詰まりすぎてしまわないように距離感をしっかりと掴んでおくことです。

足さばきに関しては自分の右足を右斜め前の方向にさばいていって、右足が右斜めの方向にさばく過程に受けて返すというイメージです。

加えて、右足の方向が出ると同時にできれば左の腰をしっかり入れて物打ちに力が伝わるように注意することも大切です。

面返し胴の注意点

受けるといっても表で受け止めてはいけません。受けながら打ちますから受けたら直ちに打突の方向に竹刀が返るということです。

また、足さばきに関しては、右足が動かない状態で相手の仕掛けを受けることがないようにすることも大切です。相手に対応するのに遅くなってしまいます。

面返し胴の動画

きれいに決めている例としてはこちらの寺本将司先生の動画が参考になります。


寺本将司先生の面返し胴です

動きの解説としてはこちらの丸亀一心会さんの動画も参考になると思います。

面打ちを開き足て右足を右斜め前に出しながら表鎬(おもてしのぎ)で応じます。すかさず、竹刀を返して胴を打ちます。


丸亀一心会さんの面返し胴の解説

小手返し小手は間合いによって体さばきをこうして変えていく

相手が小手を仕掛けてきたことに対して小手返し面と同様に表のしのぎで受けます。

そして、直ちに右の拳を軸にしながらできるだけ小さく返して小手打ちをします。

この場合には体をさばいてもかまいません。あるいは、前に出ながらでも、その場で打ってもかまいません。

ポイントは間合いを考えて自分の体をどこにさばけば、物打ちで相手の打突の部位を捉えられるかです。

胴返し面は拳の位置に注意

胴返し面も表のしのぎで受け止め、小手返し面と同様に右の拳を中心にして返して面を打ちます。

違いとしては左の拳は右の拳よりもやや上に上がる点です。右の拳を中心にしながら直ちに面を打ちます。

大きな弧を描かないようにすることがポイントで、左の拳が右の拳よりも上に上がるようにします。受けたらすぐに右の拳でコントロールしながら面を打ちます。

面返し面

面返し面相手の面打ちを受け、その瞬間に大きく頭上で竹刀を回して逆に相手の面を捉える技です。

手順としては自身の竹刀の表鎬で相手の打ちを受け、そのまま「受け返す」ようにして面打ちを行います。

通常、相手は前方へと素早く踏み込んできています。ですから、こちらはやや左斜め後ろに体さばきをしながら引き面気味に打ち込むことで技が決まりやすくなります

といっても、現代剣道ではあまり見かけることのない大技はあります。

豪快で思い切りのよい技であるため、普段の練習メニューに取り入れて稽古しておくとよいでしょう。

面返し小手

面返し小手も現代剣道では滅多に見られない技の1つです。ですが、日本最高峰の戦いである「全日本剣道選手権大会」の過去の試合で決められた実績があります。

相手の面打ちを受け返し、返す太刀でその右小手を捉えるというもので、精妙かつ豪快な高等技法として知られています。

まず、高速で前方へと抜けていく相手の小さな右小手を的確に狙うということそのものが困難です。面を頭上で受けた形からは返しの軌道が大きくなるため、余計に小手打ちの難易度を高めることになります。

ですから、返しは鋭角にして最短の軌道を描き、左斜め後ろに体さばきを行って適切な間合いをとるという二つの高度な動作が必要となります。

やや引き小手気味の打ちとして決めることが考えられる技であり、その点では「面返し面」との親和性があるといえるでしょう。

難しい技ではありますが、その分修練の価値がある動きですので、普段の練習メニューにも果敢に取り入れたい返し技のひとつです。

まとめ

剣道における返し技はその理合が分かりやすく、初心の人にはまずもって覚えてほしい応じ技のひとつです。

注意すべき点としては返しによる竹刀の軌道を最短にして無駄をなくすことと、相手に読み切られないように引き付けることです。

タイミングの取り方が早すぎては相手に対処され、遅すぎては打ち込まれてしまうという危険があるため、十分に相手の動きを見切るという稽古も必要です。

また、返し技の場合は特に、そのときの状況によってさまざまな動きをしていきます。

間合いが近すぎたら体を引きながら技を出しますし、反対に相手の勢いがそう強くなければ、前に出ながら技を出す、といったように常に前に出て技を決める必要はありません

臨機応変な考え方を持ちながら有効打突にに結びつくようにするのがポイントです。

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